明日からいよいよ今年3つ目、最後のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが始まる。
総合優勝の予想は、おおかたプリモシュ・ログリッチになってしまうのではないかと思われる。何しろログリッチには弱点が見当たらない。登坂力、タイムトライアルは言うに及ばず、パンチャー並みのスプリント力もあり、ユンボ・ヴィズマのチーム力としてもステフェン・クライスヴァイク、セップ・クスの山岳アシストなど完璧だ。
しかしもちろん、グランツールは何が起こるか分からない。他の有力選手を含めて、流れを大まかに予想してみた。
ステージ1は、8キロのタイムトライアル。短いので総合争いに与える影響は小さいだろう。
上りが結構ある。先日の東京オリンピックのMTBクロスカントリー金メダルのトム・ピドコックあたりがやってくれるかもしれない。
ステージ2が平地ステージで、ステージ3で早くも山頂ゴール。ここで、今年好調のバーレーンヴィクトリアスのチーム力で、新城のアシストもあり、ミケル・ランダがステージウィン、総合もトップに出る。
次のステージ4はフラット、ステージ5もフラットだが横風分断の可能性がある。ここで盤石のトレインをもつチームイネオス、あるいはユンボヴィズマがうまく前に出て、ミケル・ランダがタイムを失う可能性がある。
ステージ6はフラットなのに最後だけ急坂、山頂ゴールとなっている。ここはバルベルデが勝つのではないか。
ステージ7の山岳ステージはエガン・ベルナルがステージ優勝。ステージ5の横風分断をチームがうまく乗り切っていたので、総合でもトップに。
ステージ8も横風分断でシャッフルが起こる可能性がある。ステージ9の山岳ステージは、セップ・クスのアシストもありログリッチがステージウィン、総合でもトップに出る可能性がある。
休息日をはさんでステージ10~12は丘陵ステージが続く。総合争いにはあまり動きがないかもしれない。ステージ13もフラット。
ステージ14の山頂ゴールは、ヒュー・カーシーが取る。続くステージ15も山岳だが、ここは総合勢ではなく逃げが勝利。ロマン・バルデあたりか。バルデは今回総合優勝を狙わずステージ優勝を目標にすると言っているが、このステージ15はチャンスだろう。あるいはステージ10~12の丘陵ステージで、終盤の上りでアタック、下りの速さを使ってそのまま逃げ切り勝利もあり得るのではないか。
2回目の休息日をはさんでステージ16はフラット。ステージ17で強烈な山岳ステージを迎えるが、ここでは総合勢は翌日のクイーンステージに備えて勝負はせず、逃げが勝利するだろう。そしてステージ18でログリッチ、ベルナル、そしておそらくヒュー・カーシーが総合争いをかけての直接対決に。
ステージ19,20は丘陵ステージで、総合勢にとっては最後のタイムトライアルの前にリードを稼ぐ最後のチャンスだが、大きな変動は起こせないだろう。ステージ20は標高の低いところでアップダウンを繰り返すので、ここはバルベルデが取るかもしれない。
そして最後のステージ21、タイムトライアルを迎えるが、ログリッチのタイムトライアルの強さを考えると、他の選手がある程度のリードを持っていたとしても、ログリッチがタイムトライアルで逆転して総合優勝、という可能性が高いのではないか。
以上のように、勝手に予想してみたが、さあどうなるか・・・
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