ツール・ド・フランス、重要なタイムトライアル１つ目、ダークホースは？

 今日は一つ目のタイムトライアル。ステージ１で総合優勝候補が何人も脱落し、さらにステージ３の大波乱で差がひろがってきているので、ここで総合優勝争いがかなり絞り込まれてきそうだ。

現時点で総合首位はマチュー・ファンデルプール、去年の総合優勝タディ・ポガチャルは39秒差の6位だ。このポガチャルに、1分35秒差20位にいるプリモシュ・ログリッチが挽回できるかどうかが、最大の注目点だろう。

また、落車で遅れ現在1分7秒差18位のチームイネオスのゲラント・トーマスが総合3位につけているリチャル・カラパスにどれぐらい迫れるか。もしゲラントに落車のダメージ等が残っていて調子が上がらないようだったらカラパスをリーダーとする戦略チェンジもあるかもしれない。

カラパスをはじめ、現段階の総合順位で、ピュアクライマーが結構上位につけている。ステージ２でアタックを見せたナイロ・キンタナが40秒差の8位につけている。TTは速くないし、最初から総合優勝を狙わないと明言しているが、どういう活躍を見せるか、個人的には楽しみだ。

その他、7位エンリク・マス、10位ダヴィ・ゴデュ、13位バウケ・モレマ、15位エステバン・チャベス等、ピュアクライマー的な選手が上位につけているが、TTが速くないと今年のツール総合優勝は難しいだろう。

一方、今年のツール・ド・スイスのTTでステージ優勝しているリゴベルト・ウランが52秒差の14位に、2019年ドーフィネ等ステージレースで総合優勝が多いヤコブ・フルサンが55秒差の17位につけている。このあたりが今日のTTで順位を上げれるようなら、ダークホースになる可能性があるんじゃないだろうか。