その代わりに、パワーユニットの作動温度領域を高く設定することによって、冷却容量を大きくすることなく、つまり空力等を犠牲にすることなく問題を解決しようとしている。
ガソリンエンジンの作動温度を上げるには、各部の耐久性を上げることはもちろんだし、吸気温度が上がるとすれば充填効率が下がってエネルギー効率が下がり、ノッキングの可能性が高まるから、簡単なことではないし、MGU-K、MGU-Hの各エネルギー回生ユニット等の電気系統も、適切な温度領域が限られており、それを高いほうにシフトすることは簡単ではないはずだ。
これはかなり思い切ったアプローチだし、特にシーズン前半はトラブルが発生する可能性はそれなりに高いのではないだろうか。
テスト好調のメルセデスは“完全無欠”ではない? 信頼性に一抹の不安(motorsport.com)
(記事抜粋)
しかしながら、メルセデスも2日目の午後に電気系トラブルが発生しており、セッションを一足早く切り上げていた。motorsport.comの調べによると、このトラブルは当初の見込みよりも重大なものだったようだ。実際、この時使用していたPUは使用できなくなり、新しいものに交換していた。
メルセデスのPU開発責任者であるアンディ・コーウェルは、シーズンオフの開発は例年通りに進んでいたと語った。
「ブリックワースにあるファクトリーでは多くのことが行なわれ、ICE(内燃機関)、ERSのそれぞれが改善された」
(抜粋ここまで)
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