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2019年3月30日土曜日

ルクレールの速さ、ボッタスの野心と、フェルスタッペンの可能性

フェラーリではルクレールが速さを示している。もう今年こそはタイトルを取らなければならないという内外からのプレッシャーにさらされているベッテルに、チームメイトからのプレッシャーもかかってくるはずだ。

メルセデスについていえば、第1戦オーストラリアでハミルトンではなくボッタスが圧倒的な優勝、今年は事実上ナンバー2に甘んじることなく、かなり意欲を見せている。繊細なハミルトンは、チームメイトが対等の立場で挑戦してくる状況に強くない。チームメイトのニコ・ロズベルグにタイトルを奪われた(ハミルトンにとっては)不運な2016年シーズンを思い起こさせる。

ここにレッドブル・ホンダのフェルスタッペンの今シーズンの可能性が見えてくる。つまりフェラーリとメルセデスがチーム内で勝ち星を分けてしまう可能性だ。マシンのパフォーマンス的には拮抗しているメルセデスとフェラーリだが、おそらくコースによって得意不得意はあり、それぞれが優位で勝てるレースにおいて、さらにチーム内で2人のドライバーが優勝ポイントを分けてしまうと、ポイントは4人のドライバーに分散されてしまう。

一方レッドブルホンダは少なくともそれなりの戦闘力をもっていることが第1戦で見えたし、フェルスタッペンは優勝が無理なレースであっても少しでも順位を上げてポイントを稼ぐクレバーさをすでに身に着けている。

かつてウィリアムズ・ホンダが1986年シーズンに、圧倒的な強さでコンストラクターズタイトルを獲得しながら、ドライバーのネルソン・ピケとナイジェル・マンセルがお互い一歩もゆずらず、勝ち星を分けてしまったためにマクラーレンのアラン・プロストにドライバーズタイトルを奪われたように、メルセデスとフェラーリが勝ち星を分ける間隙をぬってレッドブル・ホンダのフェルスタッペンがポイントを重ねられる可能性がある。



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