連日のレース映像を見ていると、一見平地っぽいんだけど、もともとの高度がかなり高いらしく、酸素の薄い高地に慣れた地元の選手が有利になる。この最終日は一級山岳を含む山岳ステージとなった。
このレースに、最強チームのチーム・スカイは絶対エースのクリス・フルームと、地元コロンビア出身の2人の新進気鋭のクライマー、エガン・ベルナルとイバン・ソーサを送り込んできた。しかし、クリス・フルームは落車の影響で総合優勝争いから外れ、二人の若手のアシストにまわる展開になった。
総合3位のミゲルアンヘル・ロペス(黄色いジャージ)とナイロ・キンタナ(ライトブルーのジャージ)という二人のコロンビア勢のアタック合戦に、チームスカイのコロンビア勢、ベルナル、ソーサ(紺色のジャージ)も絡んでのバトルになったが、沿道のファンとの接触でキンタナとソーサが遅れるというアクシデントが起こった。
先行していたロペスはキンタナとソーサがアクシデントで遅れていることに気付き、蛇行してのスロー走行でキンタナが追いついて来るのを待って仕切り直すという、フェアプレーによる勝負となり、最後はキンタナがステージ優勝、ロペスは総合優勝という結果になった。延々と続く上りでの力強いアタック、チームプレイ、さらにチームを越えたフェアプレーと、見どころの多いレースだった。
余談ながら、今年のツール・ド・フランスはクライマー向きのコースだから、キンタナやフランスのロマン・バルデといった純クライマー達の活躍を期待したい。
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