1980年代に、長い音楽的空白から復活したライブアルバム。病みあがりのマイルスのしょぼくれたラッパなのにすごい緊張感、というか、声をかけられてバンドに入った当時無名の若手ミュージシャンが、カリスマのマイルスの一挙手一投足に神経を張りつめて反応しているのが伝わる。
ロックの耳でも分かるタイトな曲、しかもロックにはないとてつもない自由があるように感じたものだ。マイルスの音楽は、ロックやファンクを導入するよりずっと前から、独特のタイトなカッコよさがあったから、どうしてもマイルスがつくる音はいつの時代もカッコ良くて、それ以外のジャズは旧態依然、という先入観が抜けない。
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