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2016年11月13日日曜日

フォーミュラE第2戦マラケシュePrix

3シーズン目に突入したフォーミュラE第2戦。第1戦香港を制したセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)は消化器の質量不足が発覚して5グリッド降格のペナルティを科せられ、7番グリッドからのスタートとなった。

このモロッコのマラケシュでは、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第22回締約国会議(COP22)も開催されており、そんな中でフォーミュラEレースが開催されるのは非常に意義深い。

純粋な電気自動車が環境性能に優れているかというと、かなり厳しい面はある。しかし、電気エネルギーでクルマを走らせる技術は、今後のモビリティを考える上で、もうはずすことはできないだろう。そういう意味では、その電気でクルマを走らせる技術を進歩させるための場として、フォーミュラEは大きな意味があるはずだ。




さて、レースの方は、7番グリッドからスタートしたセバスチャン・ブエミが、先行する車を1台ずつ抜きながらもエネルギーを温存し、トップに立ってからも他を圧倒するペースで連勝を決めた。同じ条件でエネルギーを温存できたのは、ルノー・e.ダムスのマシンのパワートレーンにも優位性があるのではないかと推側する。

プラクティスの時にはコースアウトが続出していたグリップが悪そうなこのコースで、ブエミは誰よりもスムーズな走りを見せていた。フォーミュラカーとしては車重が重い一方、空力ダウンフォースが
ほとんどないフォーミュラEのマシンは、振りまわすような走りよりは、いかにスムーズに走らせるかのほうが重要だと思われる。現在のレギュレーション上、パワートレーンの開発は自由だが、車体のほうは事実上ワンメイクだから、そのスムーズな走りは、ブエミのドライバーとしての技量によるところが大きいだろう。その走りを観ていると、フォーミュラ1のような「モータースポーツ」というよりは、純粋なスポーツを観戦しているような感覚がある。


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