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2015年12月22日火曜日

速度とアンチエイジングと、フォアフット着地

老化による感覚の鈍化というものは、自覚症状なしにきているものも恐らく多いのだろうけれど、ある日突然気付くようなものもある。クルマを運転している時に、ふと、周囲の状況を感じる感覚に違和感を感じ、それこそ昨日までと同じように知覚できなくなっていると気付くことが、今まで数回あった。何がどう違うのか、具体的に言えるものではないけれど、何というか全体的に、周囲の情報が直接的に入ってこないというか、うっすら壁ができたような、距離があいたような感覚といえば近いだろうか。そんなことがあるたびに、こうやって人は老化するんだな、と思う。

肉体的な、例えば筋力だったら、衰えたなりに鍛えればある程度は回復できると思えるのだが、感覚的なものを何とか回復させることはできないか、と考えた時に、一つには、速聴による脳の活性化が効果的なのではないかと思う。スピードに対応することによって脳は活性化する。クルマを運転する時にコントロール可能な範囲を越えてスピードを出すともちろん危険だが、速聴なら危険もなく、誰に迷惑をかけることもない。速聴をすると、クルマを運転するときに、余裕をもって状況に対処でき、明らかにコントロール能力が高まっているのを実感する。

速聴の効果について

また、ここ数年続けているランニングも、スピードによる脳の活性効果という点からみればウォーキングよりも有効だと思う。歩くという動作は常にどちらかの足が地面に着いていて安定性が高い。それに対して走るという動作は、一歩足を進めるたびに一瞬体が宙を飛んでいる動作だから、たとえ移動速度としては歩くのと変わらないぐらいのスロージョギングであっても、「飛んでいる」間の安定性を確保するために、脳による判断と、体のいろいろな筋肉を使ったコントロールが求められるのだ。それが先日書いた、スロージョギングによる脳のメモリー向上効果ともつながってくる。

今後ますます増えてくる高齢者の運転の安全確保ということについて、自動車メーカーのマツダが取り組んでいる構想が非常に興味深い。

マツダが構想する老化と戦うクルマ (1/4)

クルマを自分で運転して移動するということによる脳の活性化効果は非常に大きいはずだ。そしてそのためのネックになる肉体的な、あるいはメンタル的な衰えを感知して安全確保のために必要なバックアップをクルマの側が行えるようにするという構想は、とても夢のあるテクノロジーといえるだろう。

ちなみに、スロージョギング提唱している田中宏暁教授は、スロージョギングにおいてもフォアフット着地を勧めている。

(1)遅いのに速くなる?…スロージョギング

ストライドを延ばす必要がないスロージョギングなら、フォアフット着地も楽にできる。フォアフット着地で膝をいたわりながら走れば、歳を重ねてもより長く走り続けられるだろう。





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