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2014年11月19日水曜日

昔ながらの喫茶店

この間、駅の近くの喫茶店が店をたたんでいるのに気付いた。
行きつけというほどではなく、家からそれほど近いわけでもないので、たまに休みの日に、せいぜい月に一度行くかどうか、というぐらいの頻度で行くぐらいだったのだが、コーヒーもおいしいし、川を見下ろせる場所にあって、昔ながらの喫茶店らしい雰囲気が気に入っていたので残念だ。
喫茶店という空間は私にとっていちばん落ち着く場所なのだ。なぜだろうかと考えてみると、子供のころから両親に連れられてよく喫茶店に行っていたからだろう。私の両親はいわゆる団塊の世代、若い時代に決して豊かではない環境で育ったせいか、喫茶店というのは、比較的身近なところで非日常を感じられる、特別な場所だったのではないかと思う。それで、休日に出かけるといっても、大したところに行くわけではないけれど、ささやかなぜいたくとして喫茶店には入る。昼食なんかも喫茶店で済ませてしまう、というのが休日の過ごし方だった。そのせいで私も、子供だからコーヒーも飲めなかったけれど、喫茶店という空間にはなじんでいたのだ。

最近はチェーン店のカフェばかりになってしまって、昔ながらの喫茶店は本当に少なくなった。それでも地方都市とか、小さい街の駅前などには、まだ残っているそういった店が好きなのだ。スタバだって悪くはないが、何かが違う。

団塊の世代がリタイヤを迎えている昨今、ぜひとも皆さんが喫茶店で過ごしていただいて、喫茶店文化を復活させてほしいものだと思う。

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