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2021年8月5日木曜日

【NHK】計算通り?数学者がまさかの金メダル獲得! | 自転車 | 女子 個人ロードレース | 東京オリンピック

男子のロードレースはトップレベルのクライマーが順番にアタックを仕掛けて、誰が勝つか最後まで分からない、面白いレースとなったが、女子のロードレースも面白い展開になった。



スタート直後にアタックを仕掛けた選手がそのまま逃げ切るという、予想外の展開となった。

自転車ロードレースはスピードが速いため、単独で走ったり集団の先頭で走って空気抵抗をもろに受けると負担が大きくなり不利になる。だから勝負をかける終盤まで集団内を走って体力を温存することが勝つためには重要で、そのためにチームメイトと助け合うのが常套手段。スピードが比較的速くなる平地主体のコースであるほど、その傾向は強くなる。

本格的な山岳コースとなった男子ロードと比べ、アップダウンがかなり少ない女子ロードのコースは、普通に考えると集団で走った方が圧倒的に有利で、序盤からの逃げが成功することは考えられないようなコースだったが、オーストリアから一人だけの出走で、プロチームにも所属していないノーマークの選手だったことで、優勝候補本命だったオランダチームの選手が最後までその存在を認識しておらず、逃げが成功する形になったのは面白い。

大学の研究職だというこの選手は、チームやコーチ等の助けを借りずに、日々のトレーニングや、機材の細かいパーツにまで綿密に工夫を重ねていたようだ。レース戦略においても集団内の駆け引きではなくスタート直後からの逃げ切りを選択し、同じく逃げに合流した数人の選手、それも強豪国以外の選手たちと協力体制を築き、最終的に逃げを成功させた素晴らしい勝利だった。

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