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2020年11月5日木曜日

adidas adizero Japan 5 ~そろそろレビューを

 10月25日に開催されたF-1ポルトガルGPで92勝目を記録し、F-1歴代優勝回数単独トップとなったルイス・ハミルトンの強さの中で重要な位置を占めているのはタイヤの使い方のうまさだ。

クルマの場合、タイヤの接地は重要だ。加速、制動、旋回のすべてがタイヤのグリップで行われるのだから当然といえば当然。接地と空力で決まるというぐらい重要で、空力によってダウンフォースを生じさせてタイヤのグリップを高めるのだから、空力も接地に関わるのだ。


余談はさておきランニングの場合、クルマとは別の意味で接地が重要だ。フォアフット、ミッドフット、あるいはヒールストライクといった走法の違いからくる接地の仕方によって、どの筋肉を使うか、どこに負担がかかるかが決まる。


さて、アディダス・アディゼロ・ジャパン5だが、手に入れてから3か月ぐらい使いこんでいるので、写真は公式サイトから拝借。


第一印象は悪くなかった。最初からすぐになじめたのは、アディゼロ・マナ7に近い感触だったからかもしれない。ドロップ感はほぼ同等、マナ7より少しタッチが柔らかくなった感じ。安定感はある。前半部分の接地面の幅が広く、そこがピタッと設置して、タッチの柔らかさが不安定感にならないのはいい感じだ。

踵部分にしっかり入っているブーストフォームの効果はなかなか体感しにくかったが、平地や軽い下りで知らず知らずスピードが出ているのは感じられる。おそらくそのせいで、調子があまり良くない時にこのシューズで走ると、あとで疲れを感じることがあった。

私はランニングに使うシューズは踵がほとんど消耗しないので、フォアフットかミッドフットで着地していることが多いのだと思う。
しばらくジャパン5を使い込んでみてだんだんこのシューズのメカニズムが分かってきた。降ろした足がまずフォアフットあたりで着地して、その後荷重がかかって踵を含む足全体が軽く接地に向けて動く際、アキレス腱が伸びる。そして伸びたアキレス腱が縮んで反発力を生み、推進力となるのがフォアフット着地、ミッドフット着地のメリットと言われるが、ケニア人ランナーでもなく、大迫傑のようなエリートランナーでもない私のアキレス腱がどの程度推進力を生んでいるかはさておき、そのアキレス腱が縮むのと同じタイミングで、踵部分に入っているブーストフォームが効いているのではないだろうか。

平たん路や軽い下り坂、そしてしばらく走ってペースが上がってくると軽い上りでも、いつの間にかスピードに乗っているという感じ。スイートスポットは広くないが、なかなか合理的にできているシューズだ。

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