昨日の投稿の続きだけれど、現代のジャズよりもむしろ昔のジャズを優先して聴くという入り方は、ある意味理にかなっていると思う。というのは、ジャズが伝統芸能のように、フォームが定着してしまっている、という側面があり、そのフォームが1950年代のハードバップと呼ばれる形の時代におおかた完成している。
そしてもう一ついうならば、ハードバップの形式には、その後のジャズの発展形も含めたジャズのエッセンスが、一番わかりやすい形にまとまっているということだ。
だから、もしこの時代のハードバップを聴いて理解することなしに、その後の時代のジャズを聴いたとしたら、どういうふうに理解を進めることができるのか、想像できないというのが正直なところだ。
ハードバップ時代のマイルス・デイビスの代表作がこちら。
一つ前の時代のビバップよりも、曲全体のまとまりや、全体のサウンドを意識した音楽づくりが、むしろメンバーそれぞれの即興演奏を引き立てている。
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