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2015年9月3日木曜日

BMW 走りへのこだわりとモジュール化の波

近年の自動車業界ではモジュール化が進んでいる。
多くの車種で共有可能な部品群(モジュール)を組み合わせて生産を行うことでコストダウンを図る。このモジュールの共有化、プラットフォームの共有化をするために各国のメーカーが国境を越えた提携を進めているのが現在の動向だ。

BMW、新開発の直列3気筒エンジンを搭載した「ニューBMW 118i」発表

BMWは、乗用車メーカーでありながら、走りの質にこだわりをもったブランドだ。FR(フロントエンジン・リアドライブ)のレイアウト、それに伴う前後の重量配分、そして直列6気筒エンジンに特別なこだわりをもったメーカーだった。

そのBMWが、エンジンのモジュール化を進めているが、その方法論は内燃機関の根幹部分のモジュール化ともいえるようなものだ。シリンダー容積を燃焼効率を最高に上げるために最適な容量に定め、燃料の直噴化に伴い、燃焼室、ピストン頭部の形状を最適化する。そうすると、そこからシリンダー容積にバリエーションをつけようとすれば、燃焼室、ピストン、燃料噴射系統まですべて設計しなおしとなってしまうので、シリンダー容積は固定して、シリンダー数で総排気量のバリエーションをつける。つまり、シリンダー、シリンダーヘッド、ピストンが丸ごとモジュラー化されるということだ。

その最適なシリンダー容量は気筒あたり500ccだという。したがって2リットルなら4気筒でちょうど良いが、1.5リットルエンジンは3気筒ということになる。新しいBMW118iは1.5リットルで3気筒、これをFRレイアウトに搭載する。軽量コンパクトな3気筒エンジンのFRがどんなハンドリングになるのか、楽しみなところだ。

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