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2013年9月27日金曜日

即興演奏の面白さ

中学生のころから音楽に興味を持ちはじめた私は、やがて即興演奏の面白さにのめりこんでいったのだが、即興演奏のいったい何が面白いのか、説明するのはなかなか難しい。メロディーがきれいとか、ハーモニーが美しいということであれば、即興でなくじっくり時間をかけて作ったほうがいいものができると思われる。実際、即興演奏によらないクラッシックなんかのほうがメロディーもハーモニーも複雑で美しいものがあるし、親しみやすいメロディーというならば、ポップスなんかのほうが良いに決まっている。では何が良いのかといえば、私にとっては真剣勝負の緊張感というか、空気感が感じられるのが最高に面白いのだ。それは音楽の楽しみとは言えないのではないか、と言われれば、そうかもしれない。スポーツの真剣勝負の緊張感、例えばボクシングの試合で、お互いに相手の出方を窺いながら、フットワークで間合いをつめつつ、パンチを打ちそうで打てない、というような緊張感に似ているといえば似ているような気もする。
まあ、そういう意味では、コンサートでも基本的に譜面どおりに演奏するクラッシックのコンサートなんて、八百長試合を見せられているようなものじゃないか、と言ってしまえば極端すぎるか。


昨日書いたように、即興演奏の面白さに惹かれて、カムバック後のマイルス・ディヴィスのアルバム「スター・ピープル」を聴くようになった。これはロックぐらいしか知らない当時の私でも、その当時の感性の延長線上で理解できなくもなかった。そして、なにしろロックよりもソロが長いのが良かった。 「スター・ピープル」一曲目の「Come Get It」 このイントロからカッコよかったのだ。

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