横風分断！～【ハイライト】サウジ・ツアー 第2ステージ｜Cycle*2023

自転車ロードレースでは速度が高く、空気抵抗が重要なファクターになる。通常は縦に隊列を組むことで後ろの選手は空気抵抗を避けることができるが、強い横風があると、斜め前から風を受けることになるため、斜めに隊列を組むことになる。これをエシュロン（echelon　フランス語で階段・階層を意味する）という。そのとき道幅が狭いと、斜めに組める隊列の長さは短くなる。そのために集団の分断が起こることになる。

この動画の3分03秒あたり、左に大きくターンしたところで強い横風を受ける状況になっている。そこで有利な位置をとれるように、そのターンより前、動画の2分19秒あたりから各チームがペースを上げて激しい駆け引きをしている。その後集団はいくつもの小集団に分断。斜めの隊列は5分51秒あたりからが良くわかる。

平地ステージだと、ゴール前の駆け引きが始まる10キロ前ぐらいまでは単調な展開になることが多いが、横風が強い区間があると、その前ぐらいから駆け引きがはじまり、レース展開は流動的になっておもしろい。