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2020年8月27日木曜日

佐藤琢磨インディ500マイル2勝の快挙と天中殺の捉え方

先日インディ500マイル2勝目を挙げ、世界3大レースの一つであるインディ500の長い歴史の中で20人目の複数回優勝者となる快挙を成し遂げた佐藤琢磨。

おそらく本人は意識していないと思うが、佐藤琢磨の天中殺のタイミングが非常に興味深い。

私は算命学の専門家でもなんでもないので、間違いがあったら申し訳ないが、誰にでも12年のうち2年やってくる天中殺の時期は、一般的には、大なり小なり災難やトラブルに見舞われやすく、人生の中で新しいことを能動的に起こすのは望ましくないと言われる。しかし人生には断るわけにはいかないこともあるし、逃すことはできないチャンスというものもある。

佐藤琢磨がホンダエンジンを搭載するチーム・ジョーダンでレギュラードライバーのシートを得てF-1出の本格的な活動をスタートした2002年は年運天中殺だった(天中殺なので2年後にお願いします、というわけにはいかないだろう)。翌年チームB・A・Rにテストドライバーとして移籍したのも天中殺の期間。天中殺があけた2004年にレギュラードライバーに昇格、上位争いに絡む活躍を見せながらチームの混乱でシートを失い、2006年からはチームスーパーアグリ。しかし2008年にはチームの資金難が深刻化し、そのシーズンでF-1での活動は終わってしまった。

その間日本人ドライバー最高タイの3位表彰台も獲得し、積極的な走りが高い評価を受けながらも、F-1での活動は消化不良に終わったと言えるが、その後インディカーに転身したことが、今回の快挙につながっている。

2010年からインディカーシリーズに参戦、2012年、自身3回目のインディ500マイルではファイナルラップで2位、オーバーテイクを仕掛けたがクラッシュして優勝を逃した。

その後再び天中殺に入った2014年は不振に見舞われたが、2017年にアンドレッティ・オートスポーツに移籍。その年に日本人初のインディ500マイル優勝に輝いた。








こうして見てみると、天中殺の影響は少なからずあるように思われるが、受けるべきものは受け、謙虚に努力を積み上げていく姿勢で、F-1では大成しなかったものの今レーサーとして素晴らしい実績につながったのだろう。今年、2回目のインディ500マイル制覇を果たしたのは、2012年に優勝を逃した時と同じチーム、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで、チームとして16年ぶりの制覇をもたらして恩返しをした。この義理堅い性格も良い方向に働いているのだと思われる。

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