まさに絵に描いたような、フォードとポルシェの抜きつ抜かれつのデッドヒートだが、エンジン形式も排気量も、マシンコンセプトも全く異なるフォードGTとポルシェ911RSRが、ここまで互角に張り合うというのは明らかに不自然だ。
これは、BoP(バランスオブパフォーマンス)というルールによって、強くなったマシンはすぐに次のレースから様々なハンディキャップを与えられて他と同等の性能まで抑えられてしまうからだ。
このフォードGTは、2016年のル・マン24時間でのデビューで、圧倒的な強さでクラス優勝した(レースでの強さを合理的に追及したマシンコンセプトの結果)が、その後BoPによって、他のライバル車とまったく差がなくなってしまったのだ。
確かにデッドヒートは増えるが、せっかく優れたマシンを開発した意味がなくなるのだから、技術競争という面では後退したルールと言わざるを得ないのではないか。
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