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2015年5月21日木曜日

アスリートの脳は、プレッシャーの下で優れたパフォーマンスを示す

マレーシアのニュースサイト malaymail online から、記事をもう一つ。

エリートアスリートの脳は、特に肉体的、心理的プレッシャーの下にある時、あるいは疲労の極限で一般の人よりも優れたパフォーマンスを示すという。


(以下 拙訳)
極度のプレッシャーの下でエリートアスリートの脳は速くなる

ロンドン、5月20日 - 本日公開された研究によると、エリートアスリートは極度のプレッシャーの下で、平均的な人より82%速く機能する脳の領域に恵まれている。

ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)と共にダンロップタイヤの委託を受けた一連のテストにおいて、極限のスポーツを行う男女の選手は一般人よりも肉体的および心理的な束縛の下で有意に優れたパフォーマンスを示した。

被験者は、反応速度を決定するのに重要な部分である脳の頭頂葉皮質を駆使することを要求されるタスクを与えられた。研究では、アスリート達は「並はずれたアドバンテージ」を持っていることが明らかになった。

「しばしば少数の人間がそれ以外の人々を凌駕しているのは、競技の場でいかに優れているかではなく、プレッシャーの下でいかに優れているかだ」と、 "英国のオリンピック選手やイングランドラグビーチームのメン​​タルコンディショニングに取り組んできたUCL教授ヴィンセント·ウォルシュは言う。

「我々は、彼らを例外的な存在にしているものが何かを立証するためにテストしたかった。彼らのフィールドにおいては、時として一瞬の意思決定が、結果に究極の違いをもたらすことがある。」

研究に参加したのは、数度にわたるマン島TT勝者であるモーターサイクリスト・ジョン・マックギネス、一流のフリークライマー・レオ・ホールディング、レーシングドライバー・サム・バード、向こう見ずのウイングスーツパイロット・アレクサンダー・ポーリ、そしてスケルトンオリンピック金メダリスト・エイミーウィリアムズの5人のアスリートだ。

疲労の限界までのエアロバイクを含むエクササイズの後、エリートアスリート達は他の参加者よりも82%速かった。

特に、マックギネス(43歳)は、肉体的なプレッシャーの下において、プレッシャーが全くない状態よりも速く、全くエラーをしなかった。

全般的に、ハイリスクな競技の選手のパフォーマンスは疲労した状態で10%向上したのに対し、他のグループの結果は60パーセント低下した。

視覚的なキューに、いかに注意をそらされずに反応できるかを測定する心理テストが続き、エリートアスリートは、一般人よりも3倍も優れたパフォーマンスを示した。

このアスリート達の神経学的アドバンテージが遺伝によるものか、訓練を通して発達したのかは不明だが、ウォルシュは言う「これらのスキルは確実に向上させることができます。」

「それは能力を向上させるために日常的にこういった状態や挑戦に自らをさらしているケースなのです。」

「私達はジョンやレオになることができないかもしれませんが、自分自身を向上させるために、こういった脳のすべての領域は、後天的にコネクションをつくることができるのです。」

(元記事はこちら)
Study finds elite athletes’ brains faster under intense pressure




ちなみに、記事の中にある頭頂葉というのは、脳の中で人の感覚に関わる機能を担っているようだが、ウィキペディアによると、頭頂葉の機能は他の3つの大脳葉に比べて、ほとんど分かっていないということだが。
(頭頂葉 - Wikipediaより)


それにしても、後天的な努力によって脳神経のコネクションを向上させることができるというのは、勇気づけられる。

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