モーターサイクルレースの最高峰カテゴリーであるMotoGPで、現在圧倒的に強いドゥカティは、デスモドロミックという独自の機構を一貫して採用している。この動画を見るとよく分かるが、エンジンのバルブを閉じるのに一般的に使われるスプリングではなくカムとクロージングロッカーアームによって強制的に閉じることにより、高回転でも正確なバルブ作動を可能にする。この機構の強みは高回転時に発揮されると認識していたが、バルブスプリングがないことでパワーロスが少なくなるのはむしろ中域で、高域では各バルブに2つずつあるロッカーアームの駆動がロスになるということは認識していなかった。
レースにおいて、中間領域でしっかりパワーがあることは、ピーク領域よりもむしろ重要で、ドゥカティの強みはそこにあるのかもしれないなと思った。
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