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2017年4月2日日曜日

Julius Baer Mexico City ePrix Race Highlights - Formula E

メキシコ・シティーでのフォーミュラE。ルーカス・ディ・グラッシが優勝した。フォーミュラEでは珍しいレース専用サーキットでのレース。市街地レースと比べるとエスケープゾーンも広く、みんな積極的に攻めたせいか、最近のフォーミュラEレースとしては珍しくクラッシュが多いレースとなった。



また、レース専用サーキットでは、現状のレギュレーションにそったタイヤではグリップが低すぎて、やや興ざめという印象も感じた。フォーミュラEがより魅力的なグランプリになるために、改善する余地はまだまだたくさんあるだろう。

自動車産業は急速に電化に向かっている。欧米のみならず、中国でもNEV法(ニュー・エネルギー・ヴィークル規制法)による動きがある。将来の需要増大を考えれば中国市場の動向の影響は大きい。

福島の原発事故以降、発電用エネルギーとしての原子力の割合は激減している。それを何で埋めているかというと、実は今の日本では発電用エネルギーとして石油はあまり使われていない。天然ガスと石炭が主な構成になっている。石油が使われているのは、モビリティだ。

石炭についていえば、最先端の石炭火力発電方式は、石炭をガス化することでガスタービン発電を行い、その排気熱で蒸気を発生させて蒸気タービンも回すコンバイン発電を行うという。この技術なら発電効率50%近くに達するという。

この石炭活用の最新技術をモビリティに活かすには、電気自動車という手段を使うことになるだろう。

さらに新たな石炭の活用方法があり、オーストラリアの低質なため未利用資源とされる褐炭から水素を製造し、液化して水素タンカーで日本に持ち込むというプロジェクトが2030年頃の商用化を目指している。

水素ステーションのインフラが進むのであれば、燃料電池車も実用的な選択肢になるかとも考えられるが、燃料電池にはもう一つ課題があり、触媒として白金を使うために値段が下がりにくいという点を克服する必要があるのだ。水素燃料のレシプロエンジン、もしくはロータリーエンジンという選択肢もあるが。

ピュア電気自動車、プラグインハイブリッド(パラレルかシリーズか?)、燃料電池等々さまざまな方向性をもつクルマの電化に向けての動きはまだまだ予断を許さない。


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