コージー・パウエルというドラマー名義のアルバムに入っている名演だ。
トリッキーなところは一切ないが、濃密なギター。このチョーキング・ビブラートの力強く、なおかつころころと転がるようなニュアンスは一体何だろう?連想されるのは尺八のデリケートな転がるようなニュアンスだ。職人芸といえばまさにそうかもしれない。まっとうに考えるなら、ギターにこれ以上どんなうまさを求めるというのだろうか、というようなストレートにうまい、なおかつソウルフルなプレイだ。
例えばジャズのようなあざとい世界とは別世界。晩年のゲイリー・ムーアがブルースに向かったのも分かるような気がする。だからといって、彼が行きつくべき先がブルースの世界にあったのかどうか、保証はないけれど。
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