pinterest

2015年10月28日水曜日

アメリカ雑感 ~ 移民文化と先住民について

先日はメキシコについて少し書いたが、今回メキシコに続いてアメリカへと、仕事で旅行する機会があった。
先日も触れた音楽評論家の中村とうようの著作「ポピュラー音楽の世紀」には、アメリカが創造した新しい音楽であるジャズが、多文化国家アメリカを先取りしていたニューオーリンズの町において、ヨーロッパ移民の白人文化、黒人文化、さらに混血の文化の衝突によって生み出された経緯が書かれている。

ジャズの創始者を「自称」したジェリー・ロール・モートンの演奏。このころのジャズはスリリングで面白い。




さまざまな移民の文化衝突によって生み出されたのがアメリカのポピュラー音楽であったということがいえるようだけれど、そこに関与したのはあくまで「移民」であって、アメリカ大陸の先住民たるインディアンの影響はそこにはみられない。排除されている。

ちなみに、アメリカ先住民をあらわすのに、最近は「ネイティブ・アメリカン」という呼称を使うことが多いが、この呼称は多分に政治的な思惑があるようだ。

こちらのサイトで詳しく述べられている。

北米大陸の先住民族の呼び名のこと: Native Heart

私の個人的な考えでは、あえて「インディアン」と言ったほうが、むしろ彼らの本意に近いのではないかとも考えている。

かなり以前に、3、4年ほどアメリカに住んでいたことがあるのだけれど、その時、チャコキャニオンというところに行ったことがある。あまり知られてなさそうだが、アメリカ先住民の祖先であるプエブロ文化の最大の中心地だったところで、ちょっと驚くほど大規模で、美しい遺跡が見られるのだ。

 Wikipediaより

Wikipediaより

 Wikipediaより



Chaco Culture National Historical Park (Wikipedia)

こういった美しい遺跡を残している文明がアメリカ大陸に存在したことを忘れてはならないと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿